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アクセシビリティ (英語:Accessibility)
- 身体的障害などの理由により、制約ある条件のもとで利用する方々にも、提供する情報やサービスの内容がきちんと伝わり、利用できるような作りになっているかを示す概念。 「アクセシビリティが確保されているか?」とは、「誰もが利用できるような作り方になっているか?」と言い換えることが出来ます。
〔 関連用語 〕
ウェブアクセシビリティ (英語:Web Accessibility)
- インターネットにおけるアクセシビリティ。 例えば音声のみでWebを閲覧している方々や、特殊な装置を用いて情報を読み取っている方、あるいは音声や色彩による情報伝達に制約のある方など、そういった方々にも内容が伝わるページ作りがされているか?ということ。
アクセシブル (英語:Accessible)
- アクセシビリティが確保されている状態にあることを示す形容詞。 「バリアフリー(=障壁がない)」という言葉の使い方に近いでしょう。
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ユーザビリティ (英語:Usability)
- 利用時における「使いやすさ」を示す概念。 アクセシビリティが「使えるかどうか」を示す根本的な問題を示す概念であるのに対し、ユーザビリティは、「利用する際の使い勝手、わかりやすさ、効率の良さ」などといったアクセシビリティの一歩先の概念と言えるでしょう。
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バリアフリー (英語:Barrierfree)
- 加齢や身体的障害などより、制約ある条件のもとで利用する方々にとって、障壁(バリア)となってしまう要因を取り除いていくという発想。 元々は建築分野で使われていた用語。
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ユニバーサルデザイン (英語:Universal Design)
- 設計開発段階から、高齢者や障害を持った方々を含め、あらゆるユーザーが利用できるように考えてデザインを行なうという手法。 「バリアフリー」とよく似た発想ですが、「バリアフリー」がアクセシビリティへの配慮がされずに作られたモノに対し、バリアとなってしまう要因を取り除いていくというアプローチであるのに対し、「ユニバーサルデザイン」は一歩進んで、製品の企画段階からバリアが生じないような設計を行なおうという発想。 元々は建築分野で使われていた用語。
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スクリーンリーダー
- パソコンの画面情報を音声で読み上げるソフトのこと。 視覚障害を持った方がパソコンを使うときに必要となります。 Windowsのメニュー画面の他、Word/Excelやメールソフトの画面なども(完全ではありませんが)読み上げることが出来ます。 Webページの読み上げも一応は可能ですが、その部分はやはり音声ブラウザの方が優れていると言えるでしょう。
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音声ブラウザ
- 視覚障害のある方など、音声でWebを閲覧したい方々のために開発された“Webページ読み上げソフト”。 スクリーンリーダーとの違いは、「通常のテキスト部分は男性の声,リンク箇所は女性の声」というような 読み分け をしたり、画面には直接表示されない「画像の代替テキスト(alt属性)」や「フレームに関する情報」などを音声で知らせてくれるなどのナビゲーション機能が充実している点にあります。 また、マウスの代わりに テンキーを中心にあらゆる操作が行なえるなどの配慮も成されています。
日本では、Netscape Navigatorや Internet Explorerなどの一般ブラウザをエンジンにして動作するものが主流です。 日本語版音声ブラウザの主なものについては、「リンク集」のページをご参照下さい。
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代替テキスト
- 画像などテキスト以外の表現手段を用いる際に、それらを利用することのできない利用者への代替伝達手段として提供するテキストのこと。 アクセシビリティを確保する手段の中でも、特に重要なポイントの一つとして挙げられます。 詳しくは、「7つのポイント - 3.画像」をご参照下さい。
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ウェブコンテンツJIS
- 2004年6月20日に制定された Webコンテンツのアクセシビリティに関する JIS(日本工業規格)の通称。
正式名称は、JIS X8341-3『高齢者・障害者等配慮設計指針−情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス−第3部:ウェブコンテンツ』。 (“第3部”とありますが、参考までに、第1部は「共通指針」、第2部は「情報処理装置」に関する内容となっています。)
主に高齢者や障害を持った方が、ウェブコンテンツを利用する際のアクセシビリティ(及び ユーザビリティ)に関する問題を改善するために、ウェブコンテンツを提供する側が配慮しなければならない事項について規定されています。
2010年には改正版が公示されました。(JIS X8341-3:2010)
もっと詳しく知るには...
- 以下のサイトをご参照下さい。
「ウェブアクセシビリティJIS」 (独立行政法人 情報通信研究機構 「みんなのウェブ」より)
JIS規格票を閲覧するには...
- 日本工業標準調査会(JISC)のウェブサイトで閲覧することが出来ます。(PDFファイル)
規格票を購入するには...
- 財団法人 日本規格協会の「JSA Web Store」で購入することが出来ます。
※ 上記各サイトで「ウェブコンテンツJIS 」を探すには、「JIS検索」で、規格番号:「X8341-3」で検索を行なって下さい。
関連書籍
- ウェブコンテンツJISに関する本も各社から出版されています。 「役に立つ本の紹介」ページをご覧下さい。

