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視覚障害者のWebアクセスの現状


  視覚障害のある方々が、パソコンを使ってインターネットにアクセスするには、いくつかの方法が考えられます。
まず、アクセスをする際のプラットフォームについて考えてみましょう。

ひと昔前までは、テキストベースでのユーザーインターフェイスを持つ「MS-DOS」が主流でした。
DOSの場合、基本的な情報のやり取りは、文字を中心に行なわれるため、「VDM」などの音声化ソフト(ドライバ)を使うことによって、画面に表示された情報(文字)をそのまま音声出力する方法が取られていました。

しかし、近年になってグラフィカルなユーザーインターフェイスを持つ「Windows」がシェアを拡大するようになりました。
それによって、文字ベースでの音声変換が困難になり、一時期は「視覚障害者にとって、GUI(Graphical User Interface)によるパソコン操作は、不可能に近いのではないか?」とまで囁かれるようになりました。

しかし、1996年「95Reader」というWindows対応の画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)が登場し、状況は大きく改善されました。
さらに、「眼の助(がんのすけ)」や「ホームページ・リーダー」などWindows上で動作する音声ブラウザの登場により、視覚障害者のインターネット利用環境は、一層改善されました。
現在では、これらの音声化ツールを利用してインターネットを楽しんでいる視覚障害者の方々もけっして少なくはありません。

  そのような状況を背景に、2004年6月20日、障害を持った方など、制約ある条件下でのインターネット利用者を考慮したウェブコンテンツ制作に関するガイドラインが、JIS(日本工業規格)として制定されました。(通称「ウェブコンテンツJIS」 )
ウェブコンテンツJISは、主に高齢者や障害を持った方が利用する際のアクセシビリティに関する問題を改善するために、コンテンツを提供する側が配慮しなければならない事項について規定されています。
JISへの準拠は必須ではありませんが、官公庁をはじめととする公共性の高いウェブサイトでは、今後、この「ウェブコンテンツJIS」への対応が強く求められてくるものと予測されます。

  しかし、そのような動きがある一方で、ブロードバンドの普及やPC機器の高性能化などを背景として、Webのスタイルはビジュアル的なアプローチを追及する方向へと進みつつあり、それに伴い、音声化も困難になりつつあるのが現状です。
Webページを作成する側が、音声ブラウザによる閲覧を考慮したページ作りをしていなければ、情報を正確に 漏らすことなく伝えることは困難であると言っても過言ではありません。

次の章では、それらのポイントについて 具体的に解説をします。


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