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Plus1.Javaアプレット

●  該当するタグ : <APPLET>,<OBJECT>

  音声ブラウザは、Javaアプレットには、基本的には対応していません。
したがって、Javaアプレットを用いて画面に表示されたテキスト文なども、読み上げられないケースが多くあります。

JavaScriptと同様、重要な情報を通知する場合などは、通常のテキスト文で表示しておいた方が良いでしょう。
しかし、ビジュアル的効果の点で、Javaアプレットを使用せざるを得ない場合は、どうしたら良いのか・・・ その具体的な対処のし方について考えてみましょう。

  HTMLにおいて、アプレットに関する情報を記述する場合は、<APPLET>要素、または<OBJECT>要素を用います。 また、アプレットの実行に必要なパラメータを設定するためには、<PARAM>要素を用います。

【例】

<APPLET(アプレットの属性設定)>
<PARAM (パラメータの属性設定)>
</APPLET>


  <APPLET>要素は、やがて廃止される予定ですが、現状では、まだ、この要素を用いている人の方が多く見うけられるので、ここでは<APPLET>要素をベースに話を進めたいと思います。 ただし、考え方は、<OBJECT>要素にも応用できる内容です。


  <APPLET>要素には、<IMG>要素と同じように「alt属性」を指定することが出来ますが、あまりお勧めできる方法ではありません。 (理由については、後ほどご説明します。)

また、前の項で説明をしたように、ブラウザがフレームに未対応の時には<NOFRAMES>要素、JavaScriptに未対応の時は<NOSCRIPT>要素 というように、それぞれ未対応時の代替要素が存在しました。
しかし、Javaアプレットに対しては、これらに相当する要素が存在しません。

  そこで、最もお勧めできる方法として挙げられるのは、「<APPLET>〜</APPLET>タグ内の<PARAM>タグの後に、メッセージを記述する」という方法です。
この方法は、Javaアプレット利用者の間でも既に「アプレット未対応時の代替手段」として普及している方法ですが、音声化への対応に関しても十分応用が利く手段です。

具体的な使い方としては、代替メッセージとして、実際に画面に表示されている内容(アプレットの実行結果に相当する部分)をテキストなどで記述しておくという方法が考えられます。

【タグでの指定例】

<APPLET(属性設定)>
<PARAM (属性設定)>
このページは、Javaアプレットを使用しています。<BR>
表示されている内容は以下の通りです。<BR>
(画面に表示されている内容)
</APPLET>


  こちらに用意したサンプルは、Javaアプレットのみで構成されています。
本来ならば、利用者にとって「空白のページ」となるはずですが、上記の方法で<APPLET>要素内に代替メッセージを記述してあるので、音声でも画面に表示された内容を確認することが出来ます。

  また、この方法であれば、記述したメッセージに対し、リンク設定をすることも可能ですので、例えばアプレットにおいて、ある部分をクリックするとリンク先へジャンプするような処理を行なっている場合などでも、利用者にそのプロセスを伝えることが出来ます。

【タグでの指定例】

<APPLET(属性設定)>
<PARAM (属性設定)>
このページは、Javaアプレットを使用しています。<BR>
表示されている内容は以下の通りです。<BR>
(画面に表示されている内容)」<BR>
<A href="xxx.html">リンク先へジャンプ</A>
</APPLET>


  こちらに用意したJavaアプレット・サンプルは、画面上のいくつかの領域をクリックすることによって、指定されたリンク先へジャンプするようプログラムされています。
本来ならば、利用者はページ内にリンクが存在することさえも確認することが出来ませんが、<APPLET>要素内にリンク設定を施した代替メッセージを記述してあるので、音声によるナビゲーションを元に、リンク先へとジャンプすることが可能です。


音声ブラウザによっては、<APPLET>要素内に記述された代替メッセージを読み上げないものもあるので、確実に伝えたい情報などは、通常のテキスト文で記述しておくことをお勧めします。





  さて、さきほど「<APPLET>要素におけるalt属性は、あまりお勧め出来ない」というお話をしかけましたが、その理由について説明したいと思います。

  ホームページ・リーダー(v2.5)は、上記の方法(=<APPLET>要素内に代替メッセージを記述する方法)が、成されていなかった場合、もし、<APPLET>タグに「alt属性」が付けられていれば、それを読み上げます。
しかし、<APPLET>要素内に代替メッセージが記述されていた場合は、たとえ<APPLET>タグに「alt属性」が付けられていたとしても、それを読み上げてくれません。 (これは、「仕様」なのでしょうか?)

尤も、<APPLET>要素の「alt属性」については、画像データの「alt属性」のように「代替テキスト」と言い切れるほど、その働きが期待できるものではないようです。
Lynxなどでは、代替テキストとして機能しますが、他の代表的なブラウザにおいては、Javaアプレットの機能をオフにしていても、この属性を無視してしまうようです。

そのような理由もあってか(?)、この属性自体、あまり使われなくなりつつあるのが現状のようです。


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